学祭でスマブラの大会をやった話
はじめに
この記事はスマブラ Advent Calendar 2017という企画に参加させていただいています。寝椅子さん昨年に引き続きありがとうございます。
そして今回書く内容は、岐阜スマ(岐阜高専スマブラ大会)をやった時の話です。備忘録を兼ねて他の学校でもこういった大会が開催されるようになればという願いを込めて書き残します。
経緯
発端
学校内で据え置きハードのスマブラができたら面白いなということは前々から仲間内で話に上がっていましたが、同好会を作ろうとすれば顧問が見つからず学生課に鼻で笑われ、学校行事の最中にこっそりやろうとなっても見つかればそれなりに痛いお仕置き(停学など)があるために出来ず歯痒い思いをしていました。
そこで最後の年だし学祭でこれといって時間の取られる予定もないしやろうじゃないかということで内輪での計画が始まりました。(余談ですが高専は5年制なので下は15歳、上は20代までいるというちょっと変わった学校です)
出店の申請
学祭内での出し物(催し物)としてやる以上、運営に申請をしてそれを通した上でやらなければいけないので、ここがまず最初の山場になります。うちの学校の場合は「M月D日に学祭で出店したい人はこの教室に集まって〜」という告知がされていたのでそれに従って動くことに。(ここで有志の出店の場合は団体名を聞かれるため、あらかじめ集まって、もしくはDiscordの通話などで話し合って団体名を決めておきましょう。今回は”スマの民”になりました。)
そして集まった部屋内では団体ごとに団体名と出店する内容を伝えていくことになります。学校内で大っぴらにゲームの大会をやることは許されるのか…という不安がありましたが、以外にも
自「スマの民です。スマブラの大会やります。」
運営「はーい」
…といったように軽く受理されてしまったので拍子抜けでした。(通ってよかった…)
全団体が申請し終わったら、何枚かのプリントが配布されました。ペナルティ対象になる行為、レンタル品の申請書、使用電力量の申請…など様々です。その中でも特に大切なのは、約一週間後に提出しなければならない「パンフレットに載せるイラストの提出」です(デジタルデータ不可、モノクロ限定なのでイラスト担当には地味に負担が大きい)。
さて、次はこれを描いてくれる人を探さなければ…
パンフレット用イラストを描く
高専というのは工業系、情報系に限らず、多様な才能を持った人が集まります。それが芸術分野であったとしても同様に。
幸いにもスマブラ3DSを持っている人でイラストに長けた人がいたのでその人に頼むことになりました。…問題は私がそれをいうのが提出の2日前だったということくらいでしょう。そんな横暴な要求でもさっくり答えてくれたので本当に感謝しています。
すごくいい…
各種申請
イラストを提出し終わったらその次は使用する部屋や電力、学校備品の使用する量の申請です。この段階で参加人数の決定をしていないとすごく困るので事前に決めておきましょう。色々決めるのが面倒だ!という方は、
- 机とコンセントが多くあって、机が移動可能
- 人数がある程度収容可能
- 案内しやすい(できれば)
を満たす部屋を選びましょう。そうすれば備品の申請する数が減らせ、準備片付けにかかる手間がある程度省けます。
今回の場合は図書館棟(正門から入ってすぐ)の2階で、自習室としても使え、電源タップも多くある情報検索支援室を使用しました。電力は万が一を考え一団体が使える最高の1500Wをお願いしました。ブレーカーが落ちないよう注意しましょう。
詳細なルールの決定
書類がらみの面倒なことが終わってもそうトントン拍子に事は進みません。大まかなルールを事前に決めていても、
- トーナメントはシングルエリミネーションにするのかダブルエリミネーションにするのか
- 何ストックの何本先取にするのか
- 時間制限はどうするのか
- 使用禁止キャラクターについて
- etc...
と、多くの決定事項があります(今回はエリミネーションについては人数の都合上ほぼ直前に決まりましたが…)。スマブラ3DSを持ち寄って乱闘をしながらでもまめに話し合い、早いうちから決めていきましょう。
告知の準備
スマブラ勢の多くはTwitterを活用し情報を得ていると思います。なのでアカウントを作成し、「M月D日にここでスマブラ大会をします。続報をお待ちください。」といったことをツイートして多くの人に興味を持ってもらいましょう。早ければ早いほどその日に予定を入れないように調整することが可能となります。
また、並行して学内への宣伝も行うとより効果的です。Twitterを使わない学生もいるので、目立つ場所にポスターを掲示する、直接各教室を訪れ宣伝をする、学校行事のあるときに宣伝…といったように方法は多くあります。これを怠るとWiiUやモニターの台数が足りなくなったり学内からの参加者人数が少なくなったりします(なりました)。
なので告知活動は早め早めに行なっていきましょう。
こんな感じのポスター作りました
参加者募集ページの作成
告知の次は参加者の募集です。こくちーずやtwipiaといったイベント参加者の管理ができるサービスを使うことをお勧めします。募集用ページを作成するにあたり、あらかじめ決定した事項について詳細に、第三者から見ても分かりやすいように書くことを心がけましょう。また、開催場所が僻地分かりにくい場合はアクセスを書いておくのもいいと思います。
作成し終わったらTwitterなどで再度告知し、それを定期的に続けましょう。参加者が1桁から増えなかったりして折れそうになるかもしれませんが根気よくやりましょう。
運搬手段の考慮
今回は大半の機材を運営側の学生から提供してもらいましたが、寮生ならともかく、自宅から長い時間をかけて通学している学生の場合はどうするかということを考えなければなりません。今回は私は機材を新しく買うことが多かったので、Amazonで寮生に向けて発送し、一時的に保管してもらうといった方法をとりました。他に、家にモニターや本体がある人は家の車を使い、学校まで運ぶという方法が多かったです。ご家族、または周りに負担のかからない方法で運搬しましょう。
名札の作成
大会をやる上で大事なものの中に名札があります。これがあることでハンドルネームの把握がしやすくなり、参加費がいる大会の場合、持っていることで払い終わったという証明になったりと便利なものです。
これも上でパンフ絵でお世話になった人にお願いしました。発注した名札ケースに合うようにサイズを指定してそれに合うように絵を描いてもらい、こっちでフォトショを使い、ロゴや名前欄を追加して…といった感じで進みました。前日までに印刷、切り抜きを行っておき、設営時には持っていくだけという状態にしておきましょう。
Challongeへの登録
大会をやる上でトーナメント表は必須です。そこでスマブラコミュニティの中でも広く認知されているChallongeを使いましょう。英語で若干抵抗があるかとは思いますが、使い方を説明しているブログもありそれを見ながら進めていけば問題ないかと思います。
登録が完了した後は試しにトーナメントを一つ作ってみて、そこで操作方法を確認しておきましょう。また、参加者の追加方法もわかると当日に飛び入り参加可能な大会の場合役立つと思います。
設営
うちの高専では開催前日は準備のために一日休講となるので、余裕を持って準備できると思います。ここで足りない部品がないかということを今一度確かめておき、本番で機材不足にならないようにしましょう。今回は会場のレイアウトを当日に決める行き当たりばったりな設営でしたが、丸一日あったため割とどうにかなりました。
重要なことですが、マスキングテープや養生テープなど剥がれやすいテープを使ってモニター、本体、コード類全てに名前を書いておき、誰の所有物かわかるようにしておきましょう。本体やモニターは似たり寄ったりになりやすいので忘れずにやっておきましょう。
机、椅子の設置が終わり、本体、モニターの準備も済んだら各台問題なく動作するかテストプレイをしましょう。それが終わったら施設の管理者に施錠するようお願いをし、翌日に備えましょう。
で、そんなこんなで大会当日を迎えました
大会当日
なんで台風直撃してるんですか
学生枠当日はまだそこまでひどい状況じゃなかったんですが、一般枠当日は電車が止まるんじゃないかという不安が。そして大雨によって臨時駐車場(グラウンド)の状態が悪くなり、使用不可になるという大惨事。ここまでひどい環境の中行われた大会があっただろうか。
そんな状況でも参加者の皆さんはなんとか来ていただき、無事開会式をし、大会を進めることができました。本当に感謝感謝です。(進行がグダったりやらかしてしまったことについては過去のオフレポを参照)
ダブルエリミネーションで割とギリギリの進行になったんですが、盛り上がりがよかったのでしっかりと時間を取れるならそっちの方がお勧めです。
片付け
最後の最後にやることです。これが終わるまでが大会的な。借りた本体をそれぞれ返したり、モニターを元あった場所に戻したりコード類に不備がないかを確認しましょう。(今回コードが一つ無くなってしまったのですごい心残りです)
後は会場を元どおりに復元し、管理者に確認をとってそこまでで一区切りです。終わった後は存分に余韻に浸りましょう。
…といったのが今回岐阜スマの開催までの流れです。色々とすっ飛ばしてしまっているような気もしますが…
おわりに
で、今回端的に何を伝えたかったかをまとめると
- スマブラの大会をやろう!
- 割とできるかもしれないよ!
- でも準備はそこそこに大変だよ
- 告知し始めは人があまり集まらなくてもくじけないで!
- ルールはしっかり固めておこう
- 開会式はグダらないようにリハーサルしよう(オフレポ参照)
- 同期コントローラーには気をつけよう(オフレポ参照)
- 物品の管理は厳重に
- 片付けまで大変だけど楽しいよ!!
ということです。
投稿は明日だと間違えていたので焦って勢いで描いた感満載ですが、これを読んで誰かの活力になれたのでしたら嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!